「子連れ勤務」訪問記録(1)ソウ・エクスペリエンス株式会社


「子連れ出勤」「子連れ勤務」。
大多数の女性が働くようになった今、本気で求められている取り組みだと感じています。私の場合はまた違う野望もありますが……。

そういうわけで、出産後からずっと最も興味ある「子連れ出勤」というキーワードで、一時期よくメディアに取り上げられていた「ソウ・エクスペリエンス株式会社」さんのオフィス見学会に参加してまいりました。


http://blog.sowxp.co.jp/company/553
当社では、小さな子ども(1〜3歳)のいるスタッフが、子どもをオフィスに連れてきて働けるようにしています。いわゆる「子連れ出勤」です。社内に託児所などを設けるのではなく、親と子が同じ環境で一緒に居ながら働く形式です。

子連れ勤務の現場を見てみたい方のためにと「毎月1回」「無償で」(!!!)オフィス内の案内/子連れ勤務の概要説明/質疑応答まで対応してくださるのです。社員の方々の有用な時間を割いて……感嘆…… (「『子連れ出勤』100社プロジェクト」と題し、子連れ出勤可な企業の拡大を目標とされています)

そんな貴重な見学会、うっかりオフィスの場所を間違え「ここ違う!」と気づいたのが開始10分前、地図を見直し子を抱っこして20分の猛ダッシュ。遅刻しました。。。すみませんでした。。。m(_ _)m(Google Mapが……)

以下、質疑応答の一部です。オヤタマゴカフェでの「子連れ勤務」体感と近かったり、実際の取り組み方法に感嘆したり。今後「子連れ勤務」を考えている方、ぜひ参考にお読みください!

<専属の保育スタッフの必要性>
・今のスペースで子ども1〜3人は大丈夫だが、子ども4〜5人になると管理が少し厳しい、その場合は専属の保育スタッフも必要かもしれない。

<作業量や作業時間/その管理>
・出社退社時間には30分のバッファを設けている。例えば「10時〜10時半の間」というように。
・週1〜4日。10時〜16時など時間は要相談。「ベストはやはり週2〜3日、数時間の勤務か」
・可能であれば在宅ワークでも(基本、バッファ要員的?)。
・社内SNS等で個々の予定もすべてオープンにし合っている。属人化しない、単純な仕事をタスクリスト化。出社した人は上から順にタスク消化するだけで良い。
・全社での会議打ち合わせは少ない(プロジェクト単位)。※プロジェクトにメインで参画するのはフルタイム勤務?
・子どもとの時間を気軽に取れるよう、あらかじめ時給からみなし差し引き(ママからの要望)現状2割。ただし、ごくたまに子どもを連れてくるだけのフルタイム勤務の社員は差し引きナシにしている。

<周囲の反応について>
・元々いた社員の性格か、子連れ出勤を導入した後に(それ前提で)入社の社員も多いためか、反発はない。例えば子どもに懐かれやすく世話をしがちな人もいるが反発や不公平の声はまったく出ていない。
・トラブルを避けるため、各家庭の「子育て方針」もオープンにして事前共有。(お菓子NG等)
・もし子どもにケガがあった場合は、会社の責任でなく親の責任として受け止める(ママ談)。(会社のモノを壊したら?→今後、保険が必要と思われる)
・子どもがいても仕事モードになれる。慣れの問題。
・「子連れ出勤」というよりも「子連れ通勤」が大変という声もあり、近所採用も今後重視したい。
・3歳以降も保育園でなく幼稚園に通わせるという新たな挑戦!


子育てと企業社会との両立、広がりますように!