(Commons.Jp寄稿)「出産後、変わる夫婦の関係性」あなたは知っていた?|コロガルオヤタマゴ VOL.03


(Commons.Jpサイトに寄稿した内容です)

私たちはラブラブ新婚夫婦でした。が。
妊娠中の筆者に、子育て中の友人が
「子どもが産まれると旦那への愛情は少し変わるよ」
と教えてくれました。
それに対して「私たちは新婚でラブラブ真っ盛りだから、変わらない気がするなぁ」と答えました。

すみませんでした。
出産後、旦那への愛情は変わってしまいました。
衝撃です。
これぞ生物の不思議です。
「男性」から「子育てパートナー」としての旦那へ
旦那がしてくれる出産前と同じ愛情表現(例えば「ゆっくり外食しようよ」とか)。
嬉しいながらも時折、
「その発言/行動は子育てパートナーとしてどうなんだろ?」
そんな考えが脳裏を過ります。
もちろん、思いどおりにはいかない子どもとの共同生活で、余裕がなくなっている要因もあるかもしれません。
が、根本の感情、旦那に対する想い。男性としての魅力どうこうより「子どもを守り育てる生活のパートナーとしての連帯感」、これが一番大事に思えてきてしまうのです。
この愛情の変化は、たぶん出産で母性の芽生えた女性に起きるだけなので、最初その変化に戸惑う男性も多いのではないかと思います。
だってそんな変化、学校で習ってないし。母親オヤタマゴ自身も戸惑いまくりだし。
だから父親オヤタマゴも大変だと思います。「あれ? 前はこれで喜んでくれたのに……」「僕は変わらないのに何だか母親オヤタマゴがピリピリしている、何故なんだ!?」

それでも、やっぱり私の恋人は旦那なのです。
子どもが産まれ母性が生まれ、一番大事なものが「子ども」になる。
子どもが恋人のような存在になる。父親はそんな私たち母子を時折「刺身のツマ」のようになりながらも、支えてね! お願いね!

……だけど、いつか子どもは巣立ち(巣立たせ)、父母だけがまた一組のツガイとして残ります。
もちろん全員ではありませんが、多くの産後夫婦が「関係性の変化」に直面し、激しい喧嘩もします。
「それなら実家に帰って子どもと二人で暮らすよ!」
私も啖呵を切ってしまったことがあります。
関係性の変化を、悲しい結末にしないように、たくさん対話しましょう(などと言う私が時々できていませんが!)。
この変化は本来、とても素敵で最高に面白いイベントですから。
私も旦那とたくさん対話しました。
ときには泣きながら。
改めて旦那くんに感謝を。
母親の変化を受け止めてくれる旦那さまたち、ありがとう。
父親オヤタマゴの皆さんも、母親オヤタマゴの皆さんも、そしてこれから父母になる皆さんも、いつかもしそうなった時に、対話を諦めないでください。
産む前に一緒に子どもを育てていこうと思えた相手だから。
父親は「刺身のツマ」ではなく、母親の恋人は子どもではなく、やっぱり私の恋人は旦那なのです。
「変わる夫婦の関係性」の事前周知ができたら……
子どもを産むことによる変化。
生物だからこその変化。
「産むまで分からなかった」ではなく、必要な知識として、事前にこのことを知っている社会になれば
「パートナーの選択」「出産前の心の準備」「出産後の対話」がもっと楽になるのではないか?
そんなことも感じています。
その他にも「前もって知っていたかった」という子育てに関する事項、いくつかあります。少しずつ描いていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに……。