ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」(MET/デヴィッド・マクヴィカー演出)


Giuseppe Verdi "Il Trovatore"
(production by David Macvicar /MET)

演出:デヴィッド・マクヴィカー
マンリーコ:マルセロ・アルヴァレス
レオノーラ:ソンドラ・ラドヴァノフスキー
ルーナ伯爵:ディミトリ・ホヴォロストフスキー
アズチェーナ:ドローラ・ザジック
デヴィッド・マクヴィカーの演出に外れは無いとして
(最近の他の演出家オペラも見ておかないと比較できないなと思いつつも^^;)

ディミトリ・ホヴォロストフスキー!
かっこよかった・・・!!!

最初出てきた場面では「あぁ、うん悪役ね」
(悪役と言い切るのは微妙で、一番不幸な人の気も)

ぐらいの想いで見ていたはずだったのですが。だったのですが。
もしかしたら、他の出演者がファッティー(FAT)だったから。で、「株価急上昇」だったのかもしれないのですが。

しかし、(イラストにも描きましたが)感動した場面の順位を考えても……

1位:ルーナ伯爵のアリア「君の微笑み」!
2位:アズチェーナ「見よ、恐ろしい炎を」 →間違えた。上記はマンリーコのアリアで正しくは「炎は燃えて」だった。
3位:鍛冶屋の合唱


(1位に輝いたルーナ伯爵のアリア「君のほほえみ」、お聴きください)

アリア終了後の「木陰に隠れて捕まえよう」という部下らとの掛け合い?合唱?も好きですw
「この掛け合い、アホやぁ〜」w すごくオペラらしいw
例の、自分の手の平をつい切る場面もここだな。
「この愛は神にも勝ってみせる!」と叫ぶルーナ伯爵、そのすぐ後、修道院から漏れる音に部下たちがそっと胸で十字を切り出す演出(神寄りw)。。

いやぁ。かっこいいルーナ伯爵でした。
本来はサドっ気も強いキャラなのに、無茶にもついてきてくれる部下らがいるのに、報われない恋に執着して、最後は一番哀しい現実を背負うルーナ伯爵・・・

ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」は技巧と歌が充実、聞いている身としては最高に良いが◎本来は難しい作品とのこと、本講演は出来映え素晴らしいかと!

ディミトリ・ホヴォロストフスキー(Dmitri Hvorostovsky)。
「銀狐」 とても納得いくニックネーム。
今後、名前を見たら見逃さないようにしよう。でへへ。

Wikipediaだと現在「ホロストフスキー」と記載されていますが、METの記載だと今は上記。検索でひっかかるように統一してほしいよねぇ。発音の問題で微妙なのだろうけども。

↓このブログ記事、とても共感~~~!笑

■メトのライブビューイングで「イル・トロヴァトーレ」を見てきました(2011年5月30日)
“なんか誉めてばかりいると、嘘っぽいので、残念だった事も書いておきます。まず、ルーナ伯爵がかっこいいです。”
“「これはオペラではなく、横綱の土俵入りですか?」”
“何といっても、あのジプシーのお母ちゃんがもれなく付いてくるわけだし、芝居としてのキャスティングを考えると、この配役は失敗? だって「レオノーラってダメンズなんだな」ってしか、思えないもの。”
た、大変よく分かります(笑)。

(タイトル一度間違えてもうた 2位のアズチェーナのアリア「炎は燃えて」も置いておきます!)
 

2017/11の追記:大好きなオペラ歌手ディミトリ・ホヴォロストフスキーは2017/11/22に亡くなりました。「いやあぁぁぁぁ!」……闘病中とは知っていましたが、だいぶショックです…… しかし、Rest In Peaceです。歌いあげる勇姿を胸に。

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