小説いろいろ・オススメ


『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊・著)

面白かった!

これ書いてる人、確実に頭いいな。医者だし。
人間観察も相当していそうだ&好きそうだ。
川田弥一郎さん等の真剣な医療ミステリーも面白いけど
また違うニュアンスの、ニヒルなユーモアも満載の一冊。
登場人物たちの頭の回転&水面下バトルぶりがカッコい(笑)です。

著者はAIを日本に推進したい人らしい。

この本を書いて~受賞して~ヒットして~AIが認知されて~
亡くなった患者へのAI処置も医療現場のデフォルトに。

となったら、やっぱり著者は確実な切れ者である。
動きが違うわ。

【Q】好きになりそうな登場人物は?
【はしもとA】タカシナ院長!


『インザプール 』『空中ブランコ』(奥田英郎・著)

自分道まっしぐらの神経科医学博士・伊良部先生。
ぶっとんでいて笑える。最高。周りの反応も笑えます。

ぶっとんでいる伊良部先生の元に、ふと診察に来てしまうのは
「携帯依存性の学生」
「ストーカーに悩むモデル・コンパニオン」
「勃起がおさまらないサラリーマン」
などなど。癒されること間違いなし。
きっと読んだ後『伊良部最高!』と叫んでしまうでしょう。

絡まってしまった心をほどくには
「まず・・・とことん絡まっちまいな!」
なのか!?笑


『少し変わった子あります』(森博嗣・著)

少し変わった料亭がある。営業する場所はその日次第。
店には一人でしか行けず、紹介を受けた人しか予約出来ない。
その料亭で新しいサービスが始まった。
「食事を一緒にする女の子付き、ただし二度とは会えません」

また会いたくても二度とは会えず一度きり食事をするだけ・・・
主人公の視線を通して、文章から受けるメッセージが
だんだんだんだん重くなっていきます。

人間と人間の触れ合いとは・・・・・
認識とは・・・本当の孤独とは・・・・・
不思議な感覚、沢山思い至らせてくれる秀逸作です。


『ナイチンゲールの呪縛』 (海堂尊・著)

チームバチスタ続編。
面白さはバチスタの勝ちだけれど、印象的な言葉の余韻あり。

私が本当に死ぬのは私を知る人たち、あなたが死んだ時。

上記の『少し変わった子あります』を読んで
人と人とのふれあいの【幻想】
および
人生の【孤独】
を感じたあとに
合わせて読んで欲しいイメージです。
清涼感が残る。

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