企業風土と社員の在り方『不機嫌な職場』『はじめての課長の教科書』


『不機嫌な職場~社員同士で何故協力出来ないのか』

ふとタイトルを見て気になった本。
開いて、著者4人の写真の空気が力強くて興味をひいたのと
そのうちの1人が『ニワトリを殺すな』という好きな本
(ホンダ技研? 本田宗一郎をモチーフにしたビジネス童話)
を書いた著者だったので読もうと決めました。

多くの日本企業が抱えてしまった、内に潜む問題。
会社を信じない・個人のスキル重視・転職が容易・
管理職の若年化(2007年問題)によるオーバーフロー
など
少しずつ表に現れてくる荒んだ空気。

私はこれらの例に思い至りますが、他ではどうなんでしょう??
本の中の言葉は
「原因・現在の日本社会」「交換価値の心理」
「発想で対応する企業の例」「企業風土」と流れてゆきます。

家の外で「キャー!」と女性の叫び声がした夜。

「何かあったかな、でも他の人も気づいただろうし
わざわざ自分が何かしなくても大丈夫だろう」



叫び声を聞いた皆が皆、そう思って何もしなかった。
そして、次の朝見つかった女性は・・・・・


上記のような『気づいても何もしない』が悪循環の第一歩だと。
企業風土は人により作られる。
自分から動く人を育てること、自分自身を動く人とすること、

・・・・・・いや、書くとキリがないし、やめよう。

このタイトルに「う」と何か押された方は読んでみて下さい。
「こうすれば万事解決」なんて簡単な策はないけれど
読んで損はないなと。

※いくつかの新聞にこの本の広告が載っていたようです。
怒濤の新書リリースであるが、押してる本なのかしらん。


続きまして、
『はじめての課長の教科書』

まず、目次にヤラれます。以下に目次、部分抜粋。

「課長が避けることのできない9つの問題」
「問題1・問題社員が現れる」

あっ・・・!

「問題2・部下が会社を辞めると言い出す」
あるあるあるある・・・!

「問題7・違法スレスレの行為を求められる」
(涙)・・・・・

「課長のキャリア戦略」
「戦略1・自らの弱点を知る」

ふむふむ

「戦略4・部長を目指す」
うむ

「戦略5・課長止まりのキャリアを覚悟する」
・・・・・・!!!
けっこう、これは重い。進まない(進めない)覚悟。
でもそれも大切な戦略なのだね。深い。


目次だけで十分楽しんで終わってしまいそうですが、
中身も良いのです。

当たり前のことも、ワンステップ広い視点でのことも、
押しつけ感のない柔らかい文調で綴られており、読みやすい。

課長の立場を「もののけ姫」のアシタカに例えてみたり
(新しい「人間」と古い「もののけ」の間を取り持つ存在)

「仮に方向が間違っていてもジッと動かず死ぬよりは
せわしなく動いて変化しよう」
ということを言う際に 、
進化論を発見したダーウィンの言葉を引用してみたり。
(生き残るのは強い者でも賢い者でもなく、変化する者。)
(ただこれはダーウィン原典か、「?」な言葉のようですが!)

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