Babyちゃんが寝ている合間@刻み時間で、母は『児童虐待』関連の書籍を読んでは涙ぐんでいました。とりあえず4冊。ちょと買い間違えたもあったかもしれないが。
(ちょうど先日「子どもの貧困対策大綱」が閣議決定。とはいえ「貧弱」との声も?)
児童虐待の定義は社会状況によって異なる。その社会の闇が色濃く出る。子どもの問題ではなく、大人@社会全体が原因で起きるもの。
現在の日本では
「貧困や雇用の問題」
「子供の扱いを知らない大人の増加」
「子育ては母親の仕事?」等が背景にある。
昨年秋、児童養護施設を訪問時には『児童虐待』について知識なかった。私も子どもの扱いを知らない大人だった。
「保護者はなぜか虐待しつつも日々の養育に大変な労力を費やしたりもする(※ネグレクト@育児放棄は別)」
「子どもは虐待環境から逃れたいと願いながら、同時にその保護者から見捨てられることを恐れ依存して生きようともする」
「児童虐待は、子どもにとっても保護者にとっても大いなる矛盾、激しい葛藤を引き起こす」
泣ける。世界の孤児を見ていたが、日本の状況「子どもの6人に1人が貧困状態」「児童養護施設は常に満杯」を知っていくとまた色々辛い。
大人の問題を解決させていかないと。。。。。。
4冊ともそれぞれの味がある本だが、書かれている問題/課題は、昨年2013年秋に施設で伺った話と似ている。どれも数年前に書かれた本なのに、似ている。
『児童虐待ー現場からの提言』(2006年):
一番読み応えあり。法律が改正されていった様子等も分かる。児童相談所や関連施設の負担がしのばれる。
『ルポ 児童虐待』(2008年):
メディア的?ドラマ仕立てな構成でつい泣けてしまうが「虐待連鎖」色の強めな点が他3冊と違う。普通そうな母親が虐待に走ってしまう苦しさ。連鎖を断ち切るための「My Tree」という活動も紹介されてはいるが。。
『モンスターマザー』(2008年):
「私の人生の邪魔!」と育児放棄する等の分かりやすい虐待だけでなく、「私の子どもはこうあるべき!」と子どもに集中しすぎな教育ママ(自分を飾るために子どもを利用)も、一種の虐待である。。。
『誰か助けて 止まらない児童虐待』(2011年):
貧困層の母親たち。共感のきょも湧かない別の生物を見る気持ちだが、とにかくそんな親でも従わざるを得ない子どもの気持ちを思うと辛い。親を育てるための何か。。。
「本書が読まれることで児童虐待のさまざまな課題が克服され、本書が新書ではなく『歴史の書』として読まれること、それが私自身の本望だといってもいい。」
(『児童虐待ー現場からの提言』あとがきより)
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