本当の多様性社会とはモデル踏襲でなく牛歩戦術だ……死を前にした往復書簡。宮野真生子/磯野真穂『急に具合が悪くなる』


 久々の久々に大人の本を読みました。


右の2冊は横に置いて……(置くんかい!)

📗『急に具合が悪くなる』

死を前に交わす言葉を紡ぐ。

最後にこんな言葉を残せるのか、胸に迫る。。。


多様性ということ。

多様な点と点を適切に連結させよう……ではなく、動き続けるラインたちが交差し反応し合いながら次のラインを描いていくこと。

痛みを避けた適切な連結なんてない。


「生きる」とはそもそも何?

現代のリスク管理社会が捉えようとする未来は「自分一人」、その未来をどれほど先に伸ばして見られるか?


ラインを引く覚悟。

偶然と運命を通じて、互いに新しい自分と出会いながら、新しい「始まり」が吹き出してくる世界。

偶然と運命を通じて、他者と生きる始まりに充ちた世界を愛する。これが、今わたしがたどりついた結論です。

(『急に具合が悪くなる』より)

これが、本当に最後の書簡だとは、、、状況と言葉に胸が打ちぬかれます。

本当の多様性社会とはモデル踏襲でなく牛歩戦術だ。

私もそう思います。。。

だからこそ、尊い。

0 件のコメント:

コメントを投稿