及川賢治／竹内繭子（100％ORANGE）『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』
当時、牛乳をこぼした花さんへのアンサー絵本（アンサー？）として、母的ヒット。
この絵本の何が良いって、会話に「！（ビックリマーク）」が皆無。事件は色々おこっているのに、どのページにもどこか静けさがある。
ゆうきを だして ぼくは おじさんに はなしかけてみました。
「さかななら すぐそこで みました」
すると おじさんは おおきな こえで いいました。
「きみは ぎゅうにゅうを こぼしてしまった よしおくん じゃないか」
勇気を出した子どもに、鋭いツッコミ＝オトナゲない返しをするおじさん。私は大好きだぞ。
私もオトナゲなさ全開で、花さんを脅したい音声ボリュームで読み上げておりました。「きみはーーーぎゅうにゅうを こぼしてしまったーーー」 というか牛乳をこぼした子に、この絵本を読み聞かせチョイス自体がオトナゲない。
やまだうたこ『こうさぎピピンのたんじょうび』
とにかくカワイイ！ カワイイ上に、ピントのずれ方が最高！！！
失敗してションボリな子に、読み聞かせてあげたい、とっておきの絵本です。
あらすじ：こうさぎピピンの誕生日の当日。オヤツにみんなで食べようと置いておいたパイ、モグラさんが見つけて勝手にぜんぶ食べちゃった！ そうしたら、みんなは……
♪かなしいな パイはいっちゃった
ポコ ポン ポン ポン
パイはない
ぼくたち みんな がっかりさ
がっかりさ まるで がっかりさ
あじも しらずに おわかれだ
バイバイ いちごと カスタード
ぼくたち みんな がっかりさ
がっかりさ まるで がっかりさ♪
かなしい うたでしたが、こえをそろえて、
「がっかりさ」とくりかえす ところが、
みんな きにいりました。
歌うんか～～～～～い！ 気に入ったんか～～～～～い！
（楽しそうやないか～～～～～～い！！！）
そのまま、みんなで楽しい空気に。最高です。こんなのがいいね。
ヨックム・ノードストリューム『セーラーとペッカ、町へいく』
現代アート作家が描くシリーズ絵本の1冊目。素敵なセンスのプレゼント💕
初っ端から、「セーターが見つからないからと、ナチュラルに上半身裸でお出かけ」「エンジン爆発した車を放置して優雅にウォーキング」と、静かなパンチを繰り出してきます。
その後も、「町にただよう不気味な動物たち」「謎の会話」「突然さしこまれる歌」「ちょっと寄ってみよっか、感覚で、気軽にタトゥーを掘りにゆく」など、絵本として全方位に静かなぶっ飛び感。
親子ともにハマりまくり、シリーズ4冊（1冊のみ読めていない）を制覇しましたが、どれもこれもすてき。
日本で出版しようと思ったら、あちこち指摘が入ったり規制がかかるのでしょうか……
子どもはもちろん、大人にもオススメの良質アート絵本です✨
クレイグ・マクラッケン『パワーパフガールズ』
母の秘蔵・読み聞かせ絵本。（え？ 絵本じゃない……！？）
どの回を読んでも、シュールでブラックで笑えます。
とにかく きょうも みんなが救われた！
ありがとう… トラックの運ちゃん！ ナイス安全運転！
トラックの運転手が怪物を轢いてHappy Endとか、、、まったく安全運転じゃありませんから〜！！！（ヒーロー役のパワーパフガールズはどこ行った～！😂）
銀行が襲われたことより幼稚園が襲われたことより、アンチョビ工場が襲われたことを問題視する大人たち……！（アンチョビ好きすぎ～～～自己中心すぎ～～～😂）
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