『レター教室』三島由紀夫


三島由紀夫、と聞くと「作家→右翼・演説・割腹自殺」
というような気構えてしまう感があったのですが
この本を読んで「感性豊かな面白い作家やあ!」と
印象がコロリと変わりました。

内容問わず、他の作品もちゃんと読んでみよう・・・

この本は、5人の書く手紙のみで成り立っています。
ていうか全然これ、「レター教室」じゃないよ!
どの文章も、ちっとも参考にならないよ!

と、憤慨すること間違いなしです。

Example)山トビ夫から空ミツ子への手紙

「これからちょっとすごい手紙を書きます。どうか
(中略)おしまいまで読みとおしてください。」

「先日あなたと(中略)食事をしているあいだ、
私はどこを見ていたと思います?
はっきり言って、あなたの唇と胸ばかり
 見ていたのです。


「オジサンの特権で、はっきり言いますが、
 私はあなたと、ごいっしょにおやすみになりたい、
 という風な感想をいだいてしまいました。



手紙の最後でホテルに行きましょうと誘うのですが
果たしてうまくいきますかどうか・・・・・
えっとそれでレター教室は・・・・・
あぁ、そうですね。
言葉が礼儀正しいだけでは「礼儀」ではないという
勉強になったのです。

理解。

0 件のコメント:

コメントを投稿